2009年 06月 19日
第142回定期演奏会 |
昨晩はザ・シンフォニーホールで大阪センチュリー交響楽団第142回定期演奏会本番でした。 プログラムはアンナ・マリコヴァの独奏でグリークのピアノ協奏曲、後半はショスタコービッチの交響曲第11番「1905年」 K
ピアノのマリコヴァさんの独奏は素晴らしいものでしたが、今回のプログラム グリークの協奏曲では型通りに実に美しく響くだけで彼女の本領が発揮できていなかったように感じました。
例えばモーツァルトの協奏曲だとかベートーヴェン前期の協奏曲辺りだとショスタコにも合うし彼女の音楽の神髄を楽しませてもらえただろうにね、もったいないよ。。。という楽屋での会話。
実際アンコールで弾かれたプレトーニョフ編曲ピアノ版「眠りの森の美女(チャイコフスキー)」は実にウィットに富んだ彼女のエスプリの感じられる名演でしたから。
さてメインのショスタコービッチ11番。
通常の演奏会3回分位の大汗をかいてしまいました。典型的ロシアの交響曲、パワーで押し切るフォルティッシモがこれでもかこれでもかとばかりに何回も出て来ます
全曲の最後、クライマックスに登場するカンパネラ(鐘)
全オーケストラの最強奏を凌駕する音量が要求されます。
昨日の練習まで女性打楽器奏者一人が全力投球で金槌を振るっていたのですが
それでもマエストロは満足せず本番の今日更にもう一人追加!
ご覧の通り客席正面パイプオルガンの左右で鐘が鳴り響く事になりました。
頭の真後ろでとんでもない大音量の鐘が鳴り響く事となる「オルガン席」のお客様方には
座席にお願いのメモを置き急遽遠くの席に避難(!?)してもらうことに・・
内容は1905年ロシア革命のきっかけとなった「血の日曜日事件」、王朝に懇願に向かった民衆が大量虐殺された事件を交響詩の如く凄まじいばかりのアジテーションとパワーで表現した曲。
アンサンブルが難しい難所も幾度とありますが、それ以上にその緊張感の高さが静かな楽章でも尋常ではないのです。その上静かに悲しみをたたえた楽章からパワー全開の楽章へと全ての楽章全く切れ目無く続ける様に書かれています。
ロシア人の持つ圧倒的にパワフルな表現力に加えてそのテンションをどこまでも保ち続ける執拗なまでの執着心、粘り強さ。 あっさり好みの日本人には付いていけないなと感じましたが実際演奏する時にそんな事は言ってられません。
NHK・FMの録音取りがあって小さなミスも許されませんし、小さな編成の我々センチュリーでロシアンパワーを表現するため特に弦楽器はパワー全開で臨まなければならなかったので↑ 件の「演奏会3回分の大汗」となった訳です。
終演後お世話になっているファンクラブの方々の集まりに顔を出していたのですが、アドレナリンと汗を出しすぎていた為ビールを鯨飲(汗) 途中偶然外を通りがかったマエストロ沼尻ご夫妻を呼び込んでしまい終電間際まで盛り上がってしまっていたKです。 来週人間ドックなのでもうそろそろ禁酒しないといけません・・・・・・・
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Danke schoen.
今回の定期のライブ録音NHK・FM放送予定は下記のとおりです。
ライブの感動をもう一度!!と言う方も、残念ながらご来場になれなかった方も、是非お聴きのがしなく!!
平成21年7月19日(日) 19時20分~
FMシンフォニーコンサート
「大阪センチュリー交響楽団 定期演奏会」
ピアノのマリコヴァさんの独奏は素晴らしいものでしたが、今回のプログラム グリークの協奏曲では型通りに実に美しく響くだけで彼女の本領が発揮できていなかったように感じました。
例えばモーツァルトの協奏曲だとかベートーヴェン前期の協奏曲辺りだとショスタコにも合うし彼女の音楽の神髄を楽しませてもらえただろうにね、もったいないよ。。。という楽屋での会話。
実際アンコールで弾かれたプレトーニョフ編曲ピアノ版「眠りの森の美女(チャイコフスキー)」は実にウィットに富んだ彼女のエスプリの感じられる名演でしたから。
さてメインのショスタコービッチ11番。
通常の演奏会3回分位の大汗をかいてしまいました。典型的ロシアの交響曲、パワーで押し切るフォルティッシモがこれでもかこれでもかとばかりに何回も出て来ます
全オーケストラの最強奏を凌駕する音量が要求されます。
昨日の練習まで女性打楽器奏者一人が全力投球で金槌を振るっていたのですが
それでもマエストロは満足せず本番の今日更にもう一人追加!
ご覧の通り客席正面パイプオルガンの左右で鐘が鳴り響く事になりました。
頭の真後ろでとんでもない大音量の鐘が鳴り響く事となる「オルガン席」のお客様方には
座席にお願いのメモを置き急遽遠くの席に避難(!?)してもらうことに・・
内容は1905年ロシア革命のきっかけとなった「血の日曜日事件」、王朝に懇願に向かった民衆が大量虐殺された事件を交響詩の如く凄まじいばかりのアジテーションとパワーで表現した曲。
アンサンブルが難しい難所も幾度とありますが、それ以上にその緊張感の高さが静かな楽章でも尋常ではないのです。その上静かに悲しみをたたえた楽章からパワー全開の楽章へと全ての楽章全く切れ目無く続ける様に書かれています。
ロシア人の持つ圧倒的にパワフルな表現力に加えてそのテンションをどこまでも保ち続ける執拗なまでの執着心、粘り強さ。 あっさり好みの日本人には付いていけないなと感じましたが実際演奏する時にそんな事は言ってられません。
NHK・FMの録音取りがあって小さなミスも許されませんし、小さな編成の我々センチュリーでロシアンパワーを表現するため特に弦楽器はパワー全開で臨まなければならなかったので↑ 件の「演奏会3回分の大汗」となった訳です。
終演後お世話になっているファンクラブの方々の集まりに顔を出していたのですが、アドレナリンと汗を出しすぎていた為ビールを鯨飲(汗) 途中偶然外を通りがかったマエストロ沼尻ご夫妻を呼び込んでしまい終電間際まで盛り上がってしまっていたKです。 来週人間ドックなのでもうそろそろ禁酒しないといけません・・・・・・・
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今回の定期のライブ録音NHK・FM放送予定は下記のとおりです。
ライブの感動をもう一度!!と言う方も、残念ながらご来場になれなかった方も、是非お聴きのがしなく!!
平成21年7月19日(日) 19時20分~
FMシンフォニーコンサート
「大阪センチュリー交響楽団 定期演奏会」
by prost-familie
| 2009-06-19 11:12
| コンサート