2009年 09月 06日
紀陽コンサート@和歌山 |
昨日は和歌山で毎年9月にある紀陽銀行主催「紀陽コンサート第二十九回」
チャイコフスキー「ポロネーズ」川久保賜紀さんのヴァイオリン独奏でチャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲。 メインはショスタコーヴィッチ交響曲第五番,指揮は飯森範親さんというコンサートでした。K
ショスタコは作品そのものは言わずもがな、コントラバスにとっても音楽的に重要なモティーフや聞かせ所の多い弾きがいのある名曲です。
いつもの如く全力投球、大暴れ(笑)しつつ弾いていたのですが服装が分厚い燕尾服だったこともあり大汗かいてしまいました。
いつも思うのですがこんな時に汗が目に入り辛くてなりません。バンダナを頭に巻ければ解決なのですが燕尾にバンダナはありませんし全く困ったものです。
それにしても川久保さんのチャイコフスキーは一緒に弾いていて充実感を味合わせてもらえた名演でした。チャイコはオーケストラの向こうを張ってこれでもか、これでもかと音量的にも表現の上でも更に上を行こうと競い合うような演奏スタイルが普通なのですが彼女は違いました。
テクニック的に完璧なのはもちろんの事、とにかく一つ一つの音が緻密にどこまでも磨き抜かれた美音の上、微妙な音色の変化や抑揚の陰影に富んでいて聞く者の気を惹き付けて放しません。
敢えて音量で勝負しようとはせずその語り口、集中度で自分の音楽を綴っていこうとしているように感じました。
オーケストラまで極自然に彼女の集中力の高い音楽に引き込まれてしまい、ピアニッシモは更にテンションの高い最弱音に、リズミックな所は更に抑揚豊かになっていました。
便乗して一枚! 紀陽銀行のKさんと共に
彼女の楽器はカルロ・ベルゴンツィ(1683-1747Cremona)の手になるもの、独奏用に使用している私のコントラバス、ミカエル・ベルゴンツィの先代の作。私の好きな音色、本当に良い音色でした。
2002年にパリから招き関西一円で数回のデュオコンサートをしたオリビエ・シャルリエさんのヴァイオリンが同じカルロ・ベルゴンツィ作の物で音色が同じ。
二人で弾く部分の音のブレンドの具合がかつて経験した事の無いくらい均質で美しい響きになったものです。
そのツアーの中一回は紀陽銀行主催、今回のスタッフKさん、Hさんにお世話になった海南市でのコンサートだっとことと共に思い出していました。K
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Danke schoen.
by prost-familie
| 2009-09-06 10:39
| コンサート