2007年 07月 22日
通して奏でる |
バロック音楽では最も重要なパートがこのBasso Continuo。
通常ハーモニーを奏でるオルガンもしくはチェンバロ、まれにリュートやハープなどが担当し、その左手の低音パートをチェロや古楽器ガンバ、ファゴット、コントラバスなどの楽器がユニゾンで共に演奏します。鍵盤楽器+低音楽器セットでこう呼ばれます。
ジャズの場合ベースラインを弾くコントラバスとハーモニーを付けるピアノの関係に似ています。
今日は交代に弾くオルガンとチェンバロにチェロとコントラバスが一人ずつ、時折ファゴットが加わるという楽器編成のコンティヌオです。
コントラバスが入らずチェロ一人だけで弾くこともしばしばありますが、今日はチェロ次席(副首席)の高橋くんとオクターブユニゾンで絶えず二人三脚。合唱曲やその合間に挟まる独唱による「Aria」や「Recitativo」など全てを歌をリードするが如く殆ど弾きづめで伴奏せねばなりません。最高に神経を使いますがそれだけにやりがいのある大好きなパートです。低音楽器コントラバスの真骨頂・ルーツはバロックの通奏低音だと言えます。
[右]小さいけれどちゃんとパイプオルガンです。
ご覧の通り中に小さなパイプがずらりと並び
ポジティブオルガンと呼ばれています。
指揮の外山雄三さんも「ピアノの部分でもコントラバスはもっと大きく弾いてリードしてよね・・・」と言ってくれているので明日の本番は指揮や独唱に合わせつつも「影の指揮者」(笑)になったつもりでベースからアンサンブルをリードしようと張り切っています。 K
ここをワンクリックして「Blogランキング」にご協力下さい。
Danke schoen.
by prost-familie
| 2007-07-22 23:51
| コンサート