2007年 02月 25日
チャリティーコンサート@川口リリア |
チャリティーコンサート弾いて参りました。ここ三ヶ月の間楽器の指板をエキストラに延長して特訓を重ねてきたジャン・フランセのコントラバス協奏曲とモーツァルト・ニュールック、そしてチェロとの二重奏。小さなミスをあちこちでしましたが兎にも角にも大事故起こすことなく無事終演。
私的にはジャンフランセの協奏曲、ミュンヘンで止まってしまった箇所も無事通過できたしリベンジできたことにしたかったのですがNに言わせると「楽譜見て弾いたんだからリベンジにはなってない・・」 (×_×) 言えてます。
でも久しぶりに完全リラックス休暇をまったり堪能している父Kです。
ここ川口リリアの音楽ホールは非常に良く響くホールなのですが、今回の私のプログラム、ジャンフランセを弾くのにはその「素晴らしい残響」に少しばかり苦労しました。
他の作曲家のコントラバス曲ではコントラバスの奏でるソロのメロディーは一番聴き取りやすい音域(つまりチェロの高さに近い高い音域)で普通書かれています。 ところがジャン・フランセはコントラバスの最もコントラバスらしい極端に低い音を多用してその太くて重い音のキャラクターを十分発揮させるべく作曲しているのです。
つまり存分にそのキャラクターを発揮して太くて豊かな音を出せば出すほどホールに良く響いてメロディーとしてのラインがぼやけてしまう。 音楽的な面白さを追求してクリアな高音を受け持つピアノとのコントラストを強調すればするほど客席には更にぼやけて聞こえてしまうというジレンマに陥るのです。今回のように超低音でメロディーを弾くというコントラバスならではの難しさ。
リハーサルではこれをどの様に解決できるか、ピアノ調律師の方やAに客席で聴いてもらいつつ、立ち位置やピアノの蓋の開閉など色々試行錯誤。結果普通よりかなり客席寄り、ステージの端に立ち、弾き方も普段より幾分アタックを強くエッジの効いた音で弾くように調整しておりました。
演奏会では御客様方に耳馴染みのないこの様な現代曲2曲でしたが私の解説も加えつつ、
コントラバスの太くて重い音の作り出す音楽を存分に楽しんで頂けたと思っています。
ロッシーニのチェロとの二重奏も、「奥田さん、本番で色々仕掛けますよ(笑)」っと言っていた通り、丸山くんは打ち合わせとは違うアイディアを仕掛けてくれました。
でも「えっ そんなこと聞いてないよ(`ヘ´)」
ではなくて「おっ! そう来ますか・・・ じゃあ これどう??」
という具合に演奏会ステージでもそんなやり取りが楽しめた楽しい二重奏。
ともかく暖かく大きな拍手をたくさん頂けたことが最高に幸せでした。
出演の我々に加え私の高校時代のオーケストラ仲間、長年メンバーであるI.S.B.J.(Internet Society of Bassists Japan)の仲間、そしてこのような素晴らしい企画でチャリティーコンサート開催を実現された清水雅智子さん,清水さんのご主人。 共に夜が更けるまで熱く盛り上がっていたKです。
ずっと奥に一人赤鬼状態のKが・・・
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Danke schoen.
by prost-familie
| 2007-02-25 15:00
| 旅行