2008年 05月 18日
オンド・マルトノ |
明後日の第131回大阪センチュリー交響楽団定期演奏会、練習二日目だったKです。
今回の定期ではメシアン「神の現存の三つの小典礼」という曲の中に「オンド・マルトノ」という実に変わった楽器が使われています。
1928年に発明された電子鍵盤楽器の一種なのですが、鍵盤楽器なのに弦楽器に近いニュアンスと音を出せる楽器なのです。写真右でわかるように右手人差し指に、左右に渡された糸につながった指輪をはめて、それを左右に動かすとその位置と連動して音の高さが変わりまた弦楽器の様に実に滑らかに音から音へスライドさせたりビブラートを変化自在にかけたりすることが出来る優れもの。
鍵盤の手前に埋め込まれている美しいガラスの玉が音程の指標になっているんだとか。
オルガンのように見える鍵盤もビブラートをかけられるよう左右に振動させられるようになっているのです。
そういった弦楽器に近い非常に人間的なニュアンスに富んだ表情を作れる楽器を上手く使い、それに女性合唱団を加えたメシアンの曲はなんとも美しい、天国にいるような音と雰囲気にあふれる曲で、オーケストラの中にいても至福の瞬間を感じることができます。
女性合唱団はマエストロ沼尻とも縁の濃いびわ湖ホール声楽アンサンブルのメンバーですから非常に音楽的にも技術的にも高度な合唱聞かせてくれますし、
それはえにも言えない美しい世界が現出します。 K
ここをワンクリックして「Blogランキング」にご協力下さい。
Danke schoen.
今回の指揮者沼尻氏はびわこホールの芸術監督を務めオペラには実に造詣が深いマエストロです。
メインプログラムのモーツァルトの交響曲41番「ジュピター」の練習中にも、モーツァルトのオペラを引き合いに出し「このモティーフはオペラ・フィガロの中でスザンナが媚びを売るように唄うかのように」 とか「ここはドンジョバンニがちょっと鼻の下を伸ばして自慢しているように」などとオペラの中の様々なシーンに例えて表情付けしていきましたが、それが実に判りやすく、マエストロの面白い仕草と相まって我々楽員の笑いを誘います。
モーツァルトはオペラの中の情景なども思い浮かべながら作曲したのかしらと思ってしまう程説得力ありましたね(笑)
今回の定期ではメシアン「神の現存の三つの小典礼」という曲の中に「オンド・マルトノ」という実に変わった楽器が使われています。
1928年に発明された電子鍵盤楽器の一種なのですが、鍵盤楽器なのに弦楽器に近いニュアンスと音を出せる楽器なのです。写真右でわかるように右手人差し指に、左右に渡された糸につながった指輪をはめて、それを左右に動かすとその位置と連動して音の高さが変わりまた弦楽器の様に実に滑らかに音から音へスライドさせたりビブラートを変化自在にかけたりすることが出来る優れもの。
鍵盤の手前に埋め込まれている美しいガラスの玉が音程の指標になっているんだとか。
オルガンのように見える鍵盤もビブラートをかけられるよう左右に振動させられるようになっているのです。
そういった弦楽器に近い非常に人間的なニュアンスに富んだ表情を作れる楽器を上手く使い、それに女性合唱団を加えたメシアンの曲はなんとも美しい、天国にいるような音と雰囲気にあふれる曲で、オーケストラの中にいても至福の瞬間を感じることができます。
女性合唱団はマエストロ沼尻とも縁の濃いびわ湖ホール声楽アンサンブルのメンバーですから非常に音楽的にも技術的にも高度な合唱聞かせてくれますし、
それはえにも言えない美しい世界が現出します。 K
ここをワンクリックして「Blogランキング」にご協力下さい。
Danke schoen.
今回の指揮者沼尻氏はびわこホールの芸術監督を務めオペラには実に造詣が深いマエストロです。
メインプログラムのモーツァルトの交響曲41番「ジュピター」の練習中にも、モーツァルトのオペラを引き合いに出し「このモティーフはオペラ・フィガロの中でスザンナが媚びを売るように唄うかのように」 とか「ここはドンジョバンニがちょっと鼻の下を伸ばして自慢しているように」などとオペラの中の様々なシーンに例えて表情付けしていきましたが、それが実に判りやすく、マエストロの面白い仕草と相まって我々楽員の笑いを誘います。
モーツァルトはオペラの中の情景なども思い浮かべながら作曲したのかしらと思ってしまう程説得力ありましたね(笑)
by prost-familie
| 2008-05-18 23:55
| コンサート